死者の日: el dia de los muertos

サマンサの海外写真事情 第三回 メキシコ編

「写真」×「メキシコ」×「死者の日」

今回は、ラテンアメリカの祝日、「死者の日 (el dia de los muertos)」についてお届けします!
「死者の日」という、なんだかおどろおどろしい響きですが、カトリックにおける諸聖人の日(11月1日&2日)に行われる家族や友人が集い、先祖への思いを馳せる特別な日です。
日本でいうところの「お盆」のようなものですね。鑑賞された方はピンときているかもしれません、 ディズニー映画『リメンバー・ミー; COCO』の世界です!
2003年にユネスコ無形文化遺産にも登録され、今ではメキシコの代名詞と言っても過言ではない祝祭です。

◆ ハロウィンと何が違うの? ◆
時期や仮装をする点において、多少の共通点はありますが、ハロウィンとは起源や意味合いが大きく異なります。
死者の日は、先住民であるアステカ族の祝祭が元になっており、スペイン人による征服並びにカトリックの影響を受け、土着文化と融合、今の形になったと言われています。先述の通り、故人を偲ぶための祝日です。
一方、ハロウィンは遡る事2000年、ケルト人の収穫と新年を祝い、悪霊を退散する祭りが起源だと言われています。

◆ オフレンダ(祭壇) ◆
死者の日に欠かせないマストアイテムはなんといっても、オフレンダと呼ばれる祭壇です。
各家庭の玄関や庭だけでなく、店先や広場、レストラン、あらゆるところに設けられます。
そこには、故人の遺影、十字架、生前好きだったもの、テキーラやろうそく等、亡き家族への想いがあふれています。

◆ マリーゴールド ◆
メキシコ原産の鮮やかなオレンジ色のマリーゴールドは、重要な意味を持っています。
アステカ文明では古くから太陽を神として崇めており、その姿が似たマリーゴールドは、治療薬やお守りとして不思議なパワーがあると重宝されてきました。
死者の日には、「あの世とこの世を結ぶもの、故人の魂が迷わず帰ってこれる道しるべ」の役割を果たすと信じられています。
墓地や街中がマリーゴールドの花で溢れオレンジ色になった世界は、太陽が似合う、陽気なメキシコ文化を体現しているようにも思えます。

◆ 写真 
オフレンダに写真を飾ることは非常に大切な意味があります。映画『リメンバー・ミー』のメッセージでもあったように「怖いのは死ではない、忘れ去られること」、言い換えると、「大切なのは故人を思い出すこと」だと。
「死は生の延長線上にある。恐れるのではなく、笑顔で受け入れよう。そして、楽しく故人の魂をお出迎えしよう」 というのが大多数のメキシコ人の死生観だそうです。
死後、写真が飾られない、語り継がれない、人々の記憶から消えていくことを「第二の死」ととらえます。
家庭によっては、スタジオで撮ったフォーマルな写真だったり、家族が撮影した最高の笑顔の一枚だったり、飾る写真はそれぞれですが、写真を見ながら、現世の家族が集まって先祖に感謝し、偲んで語らい、楽しく過ごす特別な二日間は、日本のお盆を思い出さずにはいられません。
日本から遠く離れたメキシコですが、言語や文化は違えど、人として感じることや思いなど、沢山の共通点もあり少しメキシコを身近に感じることができる祝祭です。

Muchísimas gracias, mis amigos, Silvia Ortega, Aurelia Fernandez Marure, Lizeth Velazquez, Yoshi Sanchez & Antonio Juarez de México!

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